外壁塗装を行う業者はたくさんあり、同じ塗料を扱っているところもありますが、工程や職人の技術、塗装料金にはかなりの違いがあります。サービス内容をくわしく見てしっかり判断しないと、思わぬトラブルに見舞われることも……。「やってよかった!」と思える外壁塗装をしていただくために、業者選びのポイントをお教えします。
外壁塗装は、一度施工したら元に戻せません。
取り外して再設置ということができないので、次の塗り替えのタイミングまで7~10年程度は持つように質の高い工事をしてもらう必要があります。
問い合わせや打ち合わせの段階で職人の腕を判断することはできませんが、ひとつの目安として業界の在籍年数があります。その土地で長年外壁塗装を行っているということは、一定の評価があり、地域で認められているという証。もちろん年数が短い業者は信用ならないというわけではありませんが、判断材料のひとつとして聞いてみるといいでしょう。
一番気になる料金ですが、提示されている料金に含まれているものは業者によってバラバラです。外壁塗装の工事には作業準備(養生)から下地処理、そして塗り替え(塗料代)までさまざまなものが含まれているため、どこまでを含んだ料金なのかを確認しましょう。
あまりに安すぎる場合は、必要なものをカットした不当な料金であることも考えられます。激安には激安の理由があるのです。
住まいのメンテナンスを依頼するなら地域密着の業者がおすすめです。
なぜかというと、全国区で知られている大手メーカーは「コールセンター→地方の施工店→下請業者」という依頼系統を経てはじめて現場にきてくれるため。すぐにやってほしい、何かあったときにすぐに対応してほしい、と思っていても、スピーディーな対応をしてくれない可能性が高いのです。
外壁塗装は一見するとペンキを塗るだけの工事に見えますが、たくさんの専門的な工程があります。そのため、「よくわからないままとりあえずおまかせ」にしたために「そんなの聞いてない!」というトラブルに見舞われてしまうというケースがあります。外壁塗装工事でよくあるトラブルを事前に知って、回避しましょう!
塗り替え後、なぜか塗膜がはがれてしまったので施工業者にきてもらった。
工事直後で保証期間内だから、てっきり無料できれいに直してくれると思ったら……「できません」とのこと。
なぜかと聞いてみたら、塗装ではなく「コーキング」という壁の継ぎ目から塗膜がはがれていたため。
保証対象になるのはあくまで「塗装面」であり、継ぎ目であるコーキングは対象外だった。
保証を設けている業者はたくさんありますが、保証対象や年数などはバラバラです。保障内容については契約前にしっかり説明してもらいましょう。
外壁塗装をするのは初めてで、右も左もわからないまま業者に依頼。
初めてのことで何もわからないと伝えたら、「大丈夫ですよ、すべて任せてください」といってくれたため、安心しきっていたら……
ある日突然、ご近所さんから苦情が。
聞いてみたら、急に業者がきて作業をして、騒音や塗料のにおいに迷惑しているとのこと。
初めてのことで事前挨拶まで気が回らなかったのが悪かったが、業者に提案してもらいたかった。
家の周囲に足場を組み、洗浄から塗装まで行う外壁塗装の工事は近隣の方にご迷惑をおかけすることがあります。挨拶をしてくれる配慮の行き届いた業者もいますが、なかには何もしてくれない業者もいるので必ず確認しましょう。